新たなる者の願い

勇者達

2009年09月30日 00:36



























もうどれぐらいになるか・・・・・・




幾多の酒場をめぐり、我の主となる者を探し続ける事数十年






我輩の老衰した体は見る影も泣く




 

未だ手がかりさえ掴めぬまま、切なる思いでこの町の酒場に足が進む
































我輩の家来ホイミーンは、表情には出さぬも気を落とす我輩を察してか



触手を左右に振って場をなごませようと明るく振舞ってくれる



そんなホイミーンに励まされる事が唯一の救いであり



天涯孤独だった我輩にとって、家族と言える存在である
































我輩 『ホイミーンよ・・・・・』



ホ 『ハイ、なんでしょうご主人様』



我輩 『すまない、うぬの人生を無にしてしまう結果になりそうだ・・・・・・』



ホ 『ナニをおっしゃるんですか! アナタ様に遣える事こそが私の人生!』



ホ 『アナタ様の人生の一つになれたなら、私の命の一つや二つ悔いてはおりませぬ。どうか前を向いて!』



我輩 『・・フハハハ。そうだな!よう言うた!さすが我が家来!』




























諦めはせぬ、何年かかろうとも



必ずや我が宿命を果たせてみせようぞ!



天与にて命を賭ける高雅なる大騎士




我が名はジャイアン!!







 
冒険の書